転職資格・職業解説|相模原市税理士.jp

これから需要が高まる国家資格とは?

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これからの就職・転職を見据えて、需要の高い資格を取得しておこうと考えている人もいるでしょう。資格は3種類に分けることができます。国や、国から委託を受けた機関が認定する「国家資格」。所轄省庁や大臣が認定する「公的資格」。民間団体や企業が独自の審査基準を設けて認定する「民間資格」です。

民間資格であればTOEICやTOEFL、公的資格であれば秘書検定や簿記検定が、汎用性が高く人気のある資格です。

この3種の資格のうち、仕事に直結しやすいのは「国家資格」です。国家資格はさらに弁護士や医師のように、その資格を持っていないと業務に携わることのできない「業務独占資格」や、管理栄養士やファイナンシャル・プランニング技能士など有資格者でないとその名称を名乗ることのできない「名称独占資格」、事業を行う際には必ず特定の資格保持者を置かなければならない「必置資格」の3種に分けられます。いずれも専門性が高く、難易度の高い試験ではありますが、資格所有者であれば関係する職業や業界からの需要が高く、就職・転職には困りません。

これから人材が必要となる業界

現在の日本はどちらかというと人手不足の傾向があります。特に大学新卒者の内定率は高い水準を維持しています。有効求人倍率も47都道府県すべてで1.0倍を超えています。

特に人手が足りていないのは介護業界や保育業界です。幼児と高齢者という違いがありますが、どちらも生きている人に関わる仕事であり、他の業種・業界と比べてもひときわ強い責任感を求められる仕事です。

他にもIT業界、特にIoTやAI開発に関係する「高度IT人材」の需要も高まっており、人材確保は急務となっています。また、建築業界も人手不足の傾向がありますが、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック終了後の需要がどうなるか不明です。

人手が足りていない保育・介護・IT業界に関して、「ブラック企業が多い」というイメージを抱いている方も多いと思います。しかし、法改正や行政指導、事業所の努力により、長時間労働や極端に負担の多い業務を行わせるようなブラック企業は減少傾向にあります。そのため、これから就職・転職を考える方は是非、これら3業界に通用する資格を持つことをおすすめします。

需要が高まりそうな国家資格の例とは?

1.社会福祉士

こちらは、介護・福祉業界を中心に様々な業種からの需要が高まっている資格です。社会福祉士は職業名としては「ソーシャルワーカー」と呼称されることが多いです。悩みを抱えている人からの相談を受け、適切な支援・援助を行います。

就職先には福祉事務所や地域包括センターがあり、他にも介護・福祉施設における生活相談員や職員の管理者などを目指すことが可能です。介護・福祉業界以外では、医療ソーシャルワーカーや学校の問題を解決するスクールソーシャルワーカーなどがあります。

社会福祉士試験の受験資格を得るには、大学などの養成施設で必要な科目を履修することが一般的です。「大学」と言って一般的に思い浮かぶ通学制大学だけではなく、通信制大学にも社会福祉士資格取得を目指せるコースがあります。通信制大学であれば、社会人であっても資格取得を目指せるため、転職を考えている人でも無理なく資格取得を目指せるでしょう。

社会福祉士を目指す方におすすめしたいのが東京通信大学です。こちらは通常のメディア授業だけではなく、指定の施設に集まって行う授業「スクーリング」や提携施設や病院での実習が充実しています。実践力のある社会福祉士の養成に長けています。興味のある方はこちらの学部ホームページをご覧になってみてください。 東京通信大学 人間福祉学部 社会福祉モデル → https://www.internet.ac.jp/faculty/hw_socialworker/

2.保育士

こちらは特に保育士不足が深刻な都会での需要が高まっています。就職先は保育園だけではなく、乳児院などの児童養護施設や民間企業の託児所、ショッピングモールなどの一時預かり所など様々です。他にも、幼稚園教諭の資格があれば幼保一体型施設の「こども園」への就職も可能となります。

「保育士」というとどうしても保育園にばかり目が行ってしまいますが、特に児童養護施設における需要が高いです。児童養護施設に入所している子どもたちは、様々な事情があって親と一緒にいることができません。そのため、通常は親から教えられる常識などを職員が教えなくてはなりません。その人の一生に影響する価値観醸成の時期に携わることも多く、数ある仕事の中でも特に責任感を求められる仕事です。

しかし、子どもたちが独り立ちし、立派に社会人生活を営むようになった時にやりがいを感じるそうです。保育園よりも長期間、同じ子どもに関わりたいと考える方は是非、保育士資格を取り、児童養護施設への就職を目指してください。

3.応用情報技術者

こちらは高度IT人材を目指すならば取得して損はない国家資格です。「基本情報技術者」と内容に大きな差異はないものの、より高いレベルでの理解や知識、技術を求められます。

IT技術者の場合、年齢にもよりますが、「基本情報技術者資格」のみを保有している場合、転職ではあまり強みにならないことがあります。応用情報技術者は難度の高い資格ですが、その分有資格者となった場合は、より有利な条件での転職が可能となります。

応用情報技術者資格を保有することで、プログラマやシステムエンジニアとして働くだけではなく、技術者を管理・運営していくチームリーダー・プロジェクトマネージャーとして働くことができるようになります。高度IT人材として技術力を提供するだけではなく、管理業務を行うことでより多くの現場に関わることができるでしょう。

介護・福祉業界で働きませんか?

皆さんは介護・福祉業界と聞くと何を思い浮かべますか?多くの方は「キツイ・汚い・危険」のいわゆる「3K労働」であると考えるでしょう。確かに、介護・福祉業界の職はどこも、とてもきれいごとだけで勤まる職業ではありません。しかしながら、人と人とのやり取りでしか生まれないやりがい・達成感があります。幼い子どもの姿は、自分も通ってきた道。高齢者の姿は、自分も通る道。そう考えれば自然と優しく接することもできます。

「気になっているけど介護・福祉業界は賃金が低いから…」とお考えになる人にはぜひ、資格取得を検討してください。需要の高い資格を取得することで、有利な条件で就職・転職することが可能です。

現在、介護・福祉業界は特に人手が足りていない状態です。ステレオタイプ的な思い込みで判断するのではなく、少しでも興味があったら勇気を出して飛び込んでみてはいかがでしょう。